国民負担率が50年間で2倍になり50%になろうとしています。国民負担率が増えた原因は社会保険料と、消費税です。
消費税を除く税金は増えていません。むしろ減っています。
しあわせ研究所はこの社会保険料と消費税が増えたことが少子化の一番の原因になっていると考えています。
そして、少子化を解決するにはベーシックインカムしかないと考えています。
まず最初に動画を見てください。内容はブログと同じです。
50年間の国民負担率の推移
まず下のグラフを見てください。
グラフは2023年の財務省の資料から作成したグラフです。
50年間の国民負担率の推移です。
まず。2020年を見てください。
国民負担率の内訳です。租税から消費税を分けて作りました。
一番左側の青い棒グラフが消費税を除いた法人と個人の地方税です。
法人とは会社などの組織や組合のことです。
その隣の赤の棒グラフは国税です。
国税は消費税を除いた国に払う法人と個人の税金です。
そして、その隣は消費税です。
一番右側が社会保障負担です。
社会保障負担は年金や医療、介護などに払う社会保険料です。
会社負担の社会保険料も含まれています。
上の青い折れ線グラフがこの4つの項目を合計した国民負担率です。
2020年は地方税が8.1%、国税が10.3%、消費税が9.8%、
そして社会保障負担が19.8%で合計すると48%になります。
見てわかるように国民負担率は1970年から2020年までの50年間に23.8%増えて約2倍になり、なんと48%になりました。
ネットでは国民負担率48%を5高5民と呼んでいます。5高5民は年貢が50%になるという意味です。
そして、「年貢が50%を超すと民が反発して一揆がおきるぞ。」そう言って話題になっています。
林さん、国民負担率すごく増えたのはわかったけど何がどう増えたの?
いい質問だね、ムク、次のグラフを見てくれる。
50年間の内訳別国民負担率推移
このグラフは内訳別の50年間の国民負担率の推移です。
左側の地方税を見てください。
50年間で2%増えました。
隣の国税は2.4%減っています。
見てわかるように、消費税を除いた税金は0.4%減りました。
右側の消費税を見てください。
消費税は9.8%増えています。
そして、その隣の社会保障負担はなんと14.4%も増えています。
社会保険料と消費税を合わせると24.2%も増えました。
本当だ、税金は全然増えていないね。むしろ、減っているね、少しだけだけど。消費税と社会保険料だけが増えているね。
税金は所得の多い人ほど多く負担します。
反対に、消費税や社会保険料は所得の少ない人ほど負担が増えます。
しあわせ研究所はこの社会保険料や消費税の負担が増えたことが少子化の一番の原因になっていると考えています。
年収別社会保険料率
林さん、消費税が増えると収入が少ない人ほど負担が増えるのは何となくわかるけど,どうして社会保険料が増えると収入の少ない人の負担が増えるの?どうして少子化になるの。
いい質問だね、ムク、じつはね、社会保険料は収入が少ない人ほど負担が重くなるんだよ。 次のグラフを見てくれる。
このグラフは年収別の会社員の社会保険料率のグラフです。
赤の折れ線グラフは厚生年金、健康保険、労働保険を足した合計の社会保険料率です。
年収800万円より収入の少ない人たちの負担が重いのがわかりますね。
その一方で、年収800万円を超える人たちは収入が高くなれば、なるほど負担が軽くなります。
社会保険料は限度額があるため年収800万円以上の人は負担割合が減っていくからです。
本当だ、収入の多い人の社会保険料は少ないね。でも林さん収入の多い人は税金をいっぱい払っているんでしょ?
その通りだよ、ムクその通りだよ、ムク。次のグラフを見てくれる。
税金の実質負担率と社会保険料率
このグラフは年収別の社会保険料率と税金の実質負担率のグラフです。
緑の棒グラフが社会保険料率です。
収入の少ない人の負担が重いのがわかると思います。
青い棒グラフが実質の税金の負担率です。
収入の多い人ほど負担が重いのがわかると思います。
赤の折れ線グラフが税金と社会保険料を合わせた合計の負担割合です。
収入の多い人のほうが、少しだけ負担が多いのは確かですが、
そんなに収入の低い人たちと変わらないのがわかると思います。
じゃあ林さん、収入の少ない人たちの社会保険料が増えたせいで、少子化になったってこと?
その通りだよ。しあわせ研究所は収入の少ない人たちの負担だけが増えたことが少子化の一番の原因と考えているんだよ。
わかった、収入の少ない人は只でさえ子供を育てるのが大変なのに、社会保険料や消費税が増えてもっと大変になったから少子化になったてことだよね。
その通りだよ。
じゃあ、収入の多い人にもっと負担してもらえばいいんじゃないの?
そうは簡単にいかないんだよ、ムク、次のグラフを見てくれる。
社会保険料の負担は所得税の3倍以上
このグラフは2019年の
社会保険料、消費税、所得税、個人住民税の年間の歳入額です。
社会保険料はなんと71,5兆円もあります。
一方で所得税は19,9兆円だけです。
え-、社会保険料ってこんなに払っているの!所得税の3倍以上あるよ。
その通りです。そして、次に多いのが消費税で24.3兆円です。
所得税は消費税より少なく、社会保険料の1/3もない19.9兆円だけです。
この収入が多い人たちが払う所得税を少しくらい増やしても全然足りないのがわかると思います。
ほんとに全然足りないね!
社会保険料ってホントに多いんだね!
社会保険料と消費税が増えたことが国民負担率を2倍にしました。
そして、収入の少ない人たちだけの負担を増やしました。
その収入の少ない人たちだけの負担が増えたことが、少子化の一番の原因です。
会社員の人は給料明細を見てください。
そして、厚生年金、健康保険、雇用保険の金額を足してみてください。それが社会保険料です。所得税や住民税よりぜんぜん、金額が多いのがわかると思います。
しかも本当の負担額はその2倍以上です。会社が半分以上払ってくれているからです。しかし、実際にはあなたが払っているのと同じです。
会社負担の社会保険料の名目は法定福利費ですが、経営者にとっては人件費です。
あなたに払うべき、給料から払っているだけです。
社会保険料を子供手当と考えると少子化は起きなかった。
月収20万円の人は社会保険料を約6万円、払っています。
月収30万円の人は約9万円、
月収40万円の人は約12万円
月収50万円の人は約15万円毎月払っています。
そのうえ消費税です。
社会保険料を子供手当と考えてみてください。
みんな、あと一人以上子供を持てる余裕があるはずです。
この負担が少子化の一番の原因です。
自営業の人たちも同様です。
自営業の人は国民年金を払うのが大変でしょう!
国民健康保険はなんて高いんだろうと実感しているはずです。
国民保険の保険料は払っているけど、国民年金まで払えないという人がたくさんいます。
私も国民年金を払えなかった期間がありました。しかし、家族のため国民保険の保険料は無理をしてでも払い続けました。
年金生活者の方は自己負担額が増える中、介護保険料が上がっていくのに苦しんでいるはずです。
苦しのは当たり前
苦しいのは当たり前です。
社会保険料の歳入額は所得税の3倍以上なのですから。
国民負担率を2倍にしたのですから!
新しい格差
しあわせ研究所は賃金が上がらない中、社会保険料が増え、消費税が増え、
また、国が年金だけでは老後の生活できない、2千万円以上の貯蓄が必要だと恥ずかしげもなく言って、収入の少ない人たちの不安を増やしたため、
新しい格差ができたと考えています。
収入が多くて、老後の生活費に不安がなく、安心して家族を持てる人と、
収入が少なくて老後の生活費に不安があり、生活費の不安で家族をもてない人との格差です。
お金のある人たちは老後の生活に不安はあっても生活費、つまりお金には不安はありません。そして、家族を持ち子供を育てる生活費にも不安はありません。
しかし、収入の少ない人たちは老後の生活費にも、家族を持ち子供を育てる生活費にも不安があります。
安心して家族を持てる人と不安で家族をもてない人との格差です。
しあわせ研究所はそれを見えない格差と呼んでいます。不安は見えません。
しあわせ研究所はこの見えない格差が少子化の一番の原因になったと考えています。
そして、「見えない格差」が見えるようになるは老後です。
年を取り働けなくなった時です。
支えてくれる子供や孫がいないと気が付いた時です。
しかし、その時はもう手遅れです。
しあわせ研究所は見えない格差を解決して少子化を解決するためには
ベーシックインカムしかないと考えています。
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